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「歩く」 作：柳谷 暁彦（３２回生）
「結」を農作業を共同でする意味で捉え、いろんな足形が集まり結びつき耕す、結束し前に進む形象（足跡の痕跡で創られて来た時間と空間の歴史）、という意識をもてるのではないかと思います。
制作へのアプローチ
Bob Dylan、Jimi Hendrix、Led ZeppelinをはじめVelvet Underground等Bluesが根源の楽曲や既成概念を壊すパフォーマンス等、高校時代の殆どの時間を音楽との交歓に費やした。言葉と音による超越した感覚世界、木炭で黒塗りされた画用紙を消しゴムで内部からカタチを切り取られてくるような意識、これが私の最初の造形体験であった。
２５年以上の時間を経て、現在中国殷時代からの甲骨・金文文字などを着想に作品を制作している。記号的で絵的でもあり、同一性を持つ文字でありながら音の違う言葉。油絵具という西欧物質を通じ、音が視覚化され視覚が音化される意識の場で、私という存在と世界との繋がりを造形として捉えてみたい。 |
